これからのレファレンスを考える ~ 課題3

懸賞 2009年 02月 13日 懸賞

 図書館員になりたての頃「レファレンスは直接回答を与えてはいけない」と言われたが、それはなぜだろう?今までは、その言葉通りになるべくたくさんの文献をご案内したりしてお客様からの要望を引き出し’お好きなものをお選び下さい’と言うように努めてきた。また国立国会図書館の提供する協同データベースでの回答を見てみても、確かに回答していない。参考文献を列挙しているだけである。これは最終判断は質問者の選択権に委ねるということであろうか?

それに対して、各知識検索は対照的である。回答そのものが並んでいる。が、こちらは根拠がないので、聞いたことがあるなど、どこからが自分の意見なのか判断が難しい。私の属する公共図書館でも、Web検索結果を画面で見せたり、資料を打ち出してお見せしたりするが、コピーを渡してはいけないことになっている。意地悪ではない。文献になっていないものは、その信憑性が定かでないので提供資料として適さないという理由からである。

 さて、利用者側の立場ではどうなのだろうか?頼りにして来た図書館でのこのサービスは中途半端すぎるのではないか?せっかく図書館員という人を介在したサービスがあるのだから、もう一歩サービスを推し進めたい。また図書館員の能力のバラツキという問題も解決したい。

 そこで、「わたしの考えるこれからのレファレンス」とは

1.セルフレファレンスの強化(利用者が自分で資料にたどりつける工夫)
 1)インターネット端末の台数を増やし、利用者自身で問題解決できるようにする。
 2)書架案内図や雑誌・新聞、AV資料案内などをわかりやすく掲示する。
 3)OPACや自動貸出機、コピー機など機械ものを誰でも使いやすく案内表示する。

2. 集合知の活用
 1)利用者のニーズは即答を求める場合が多いので、知識検索を複数使い、方向性を示す。
希望によりプリントアウトも可能とする。
 2)即答できない質問には、Webなどで広く(他の利用者、知識人から)情報を求める。

3.情報の収集と蓄積さらに展開 
1)地域性のある頻繁に質問がくるであろうものは情報収集する。また過去の情報も系統的に整理する。 (所属館では美術館が上にあるのが特徴なので、美術館と連携して情報を蓄積しておく)
 2)蓄積した情報に興味を持ってもらえるよう展示を工夫、企画をする。

3. Web検索ではたどりつけない情報の提供
 1)図書館員が介在することにより、情報の信ぴょう性を高める。
 2)学校や企業、その他の施設などとの連携により得意分野への案内ができるようにする。

4.学びあいの機会を多く持つ
 1) 図書館員は各自強い分野を持つようにする。
 2) レファレンス協同データベースなどを活用して自己研鑚する。(事例や調査のプロセスを   学びあう)


終わりに…
 
 私たちが最も耳が痛いのが、戦後レファレンス活動は、
 「先輩達の名人芸ともいうべき情熱や人柄の魅力などを牽引力として発展してきた」(図書館用語辞典 図書館問題研究編 角川書店 より ’昭和51年度全国研究集会報告書’として紹介)
というものだ。なかなか立派なライブラリアンにはなれないが、
 現代は、①レファレンスツールが整っている 上に、
      ②Webによる検索機能により、集合知を活用することができる

 これらを武器に信頼されるライブラリアンをめざして頑張っていきたいと思う。
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by charu_s | 2009-02-13 23:27 | レファレンス

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